大会長講演
森 一郎(もり いちろう)
協立記念病院 緩和ケア科部長
一般社団法人「I FOR YOU Japan」理事長
1999年 熊本⼤学医学部卒業。2017年 ⼤阪⼤学⼤学院(緩和医療学)修了。⼤学病院および関連病院にて腫瘍内科、救急、内科全般、在宅医療を研鑽した後、呼吸器専⾨病院にて呼吸器疾患、肺がん治療、緩和ケアチームに携わる。⼤学院進学、ガラシア病院、市⽴川⻄病院の緩和ケア病棟⻑を経て現在に⾄る。
緩和ケア病棟にヨーガ、ハープ、アロマ等の補完医療やボランティアを積極的に取り⼊れ、終末期の
患者のスピリチュアルケアの⼀つであるディグニティーセラピーをはじめとする様々なケアを実践して
いる。がん患者・家族・遺族のスピリチュアルケアが急性期病院では難しく、緩和ケア病棟では遅いこ
とを痛感し、がんサポート団体・⼀般社団法⼈ I FOR YOU Japanを設⽴して地域にがんサロンを広げている。
緩和医療専⾨医、呼吸器内科専⾨医、総合内科専⾨医、産業医、医学博⼠
基調講演
木村 慧心(きむら けいしん)
世界ヨーガ療法連合創設役員
世界保健機関(WHO)ヨーガ指導基準策定部会委員
アジア太平洋ヨーガ療法協会 代表役員 日本ヨーガ療法学会 理事長
SVYASA 大学大学院 / AMIYT 大学・カイヴァルヤダーマヨーガ研究所付属大学客員教授
(一般社団法人)日本ヨーガ療法学会 NPO 法人日本ヨーガ療法士協会理事長
1967年 東京教育大学理学部卒業。 1982 年 ヨーガ・ニケタン修道院(インド・リシケシ)開祖スワミ・ ヨーゲシヴァラナンダ大師より聖名 ( ギヤーナ・ヨーギ)を拝受し て得度し、ラージャ・ヨーガ・アチャルヤ(阿闍梨)となり、その命を受けインド内外で伝統的ラージャ・ヨーガ指導を開始。
2019年8月 ヨーガの発展と普及に多大な貢献をしたインド 国外2名の内の一人として、“第1回インド首相賞” 受賞。
現在、日本、インド、ヨーロッパ、南北米国で伝統的ヨーガとヨーガ 療法の普及活動に従事。鳥取県
米子市在住。
招待講演
Harvey Max Chochinov(ハーヴェイ マックス チョチノフ)
マニトバ大学精神医学特別栄誉教授
Cancer Care Manitoba Research Institute 上級研究員
緩和ケアの世界的第一人者であり、これまでに医療現場における「尊厳」の問題を対象にした大規模研究プログラムを主導。発表した300以上の論文は、うつ病、QOL、自殺、脆弱性、スピリチュアリティ、終末期の実存的苦悩など様々なトピックスにわたる。
がん患者の尊厳についての研究より導かれたディグニティーセラピーは緩和ケア領域において全世界で実践されている。
Canadian Virtual Hospice 共同設立者、The Handbook of Psychiatry in Palliative Medicine編集者。最新刊は『Dignity in Care ~The Human Side of Medicine~』。カナダ医師会の最高評価である FNG スター賞をはじめ、数多くの栄誉と賞を受賞し、2020年にカナダ医学の殿堂入りを果たしている。マニトバ勲章受章者、カナダ勲章オフィサー。
木澤 義之(きざわ よしゆき)
筑波大学医学医療系緩和医療学教授
日本緩和医療学会理事長
1991年 筑波大学医学専門学群卒業、総合診療医として研修後、緩和ケアを専門とする。
緩和ケア病棟、在宅医療の経験を経て、2003年~筑波大学臨床医学系講師。2013年~神戸大学医学部先端緩和医療学特命教授、2022年より現職。
疾患を問わない緩和ケアを実践し、その教育・人材育成に注力している。
小澤 竹俊(おざわ たけとし)
めぐみ在宅クリニック 院長
一般社団法人 エンドオブライフ・ケア協会 代表理事
1987年 東京慈恵会医科大学医学部卒業。山形大学大学院卒業後、救命救急、農村医療を経験し、1994年より横浜甦生病院 内科・ホスピス勤務。2006年に、どんな病気でも、どこに住んでいても安心して最期を迎える社会を目指すことに理念した、めぐみ在宅クリニックを開設。2000年より学校を中心に「いのちの授業」を展開し、2015年一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会を設立。
主な著書に、「死を前にした人にあなたは何ができますか?」(医学書院)、「折れない心を育てるいのちの授業」(KADOKAWA)、「今日が人生最後の日だと思って生きなさい」(アスコム)など。
森 雅紀(もり まさのり)
聖隷三方原病院 緩和支持治療科 部長
聖隷クリストファー大学 看護学研究科 臨床教授
2002年 京都大学医学部卒業、日本で内科研修後、米国で内科、ホスピス緩和ケア、血液・腫瘍内科の研修を修了。
2011年~聖隷浜松病院、2016年~聖隷三方原病院で緩和ケアに従事。2021年 11月~聖隷三方原病院緩和支持治療科部長。
多職種チームによる緩和ケアを実践している。主な研究領域は症状緩和やコミュニケーション、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)など。
主な著書に「Advance Care Planning のエビデンス 何がどこまでわかっているのか」(医学書院、共著)など。